サザエさん 2015年9月6日放送分
▽ぼくたちの名曲喫茶
作品No.7327
脚本 雪室俊一
演出 佐々木涼
作画監督 清川康太
サザエと着物を着た女性。喫茶店。 窓の外の風景からしてビルの中の高い位置にあると見える。
白玉あんみつ。湯呑みにお茶。
名曲喫茶。中島と中島の兄。オーディオの前でコーヒーを飲んでる中島の回想。
ベートーヴェン第五(運命)の例のフレーズが流れる。
上と同じシーン。早川のイメージ。
ツタの生えた家の庭でお茶を飲んでいる夢想。テーブルにはスイーツタワーが置いてある。
第五はそのまま流れ続けている。
夕方。スーパーでサザエと早川が出会う。二人の会話のイメージ映像。
早川母にクラシックの薫陶を受ける中島。テーブルにはクッキーとオレンジジュースストロー付き。
磯野家。一家の夕食。
ハンバーグ。付け合せにニンジン、ポテト、いんげん、クレソン(たぶん)。他にテーブルの上に小鉢。味噌汁。白米。
ハンバーグがドアップで映されたのでよくわかるし実際おいしそう。
その他。
ワカメ「名曲喫茶って?」
マスオ「コーヒーを飲みながら静かにクラシックを聴く喫茶店のことだよ」
中島はカツオのこと好きすぎるよねぇ。露骨にしょんぼりしちゃったりして。
サザエのアイドル姿イメージ映像。へそ出しミニスカ大きなリボン。誰がためにと問わざるをえないサービスショット。
早川はツタの生えた家に住むのが夢というツタ好き。カオリと違って少し個性的な女の子、というような作り手の意識は、メインヒロインに昇格してからかなり顕著に出ている。
日曜日が定休日の喫茶店ってどうなの。いわんや名曲喫茶をや。
そして目と鼻の先に普通の喫茶店オアシス。
▽マスオ、いいなァ症候群
作品No.7165
脚本 城山昇
演出 青木康直
作画監督 吉崎誠
およそサザエさんの登場人物らしくないお目目パッチリのロングヘア美人。バス停で立って思案。
「寄り道してクリームあんみつ食べていくかなぁ。それともケーキ買ってうちで食べようか。質より量ならたい焼き」
それぞれ女から吹き出しで食べ物の絵。
そば処。マスオと穴子。昼食だろうか。
マスオは天重、穴子はざるそばを頼む。天重は穴子がマスオに勧めた時に吹き出しで出たが、描かれたのは頼むシーンまで。
サザエの買い物。魚屋からイワシを勧められ、以前「ねったい植物園」に行った帰りにいわし雲を見て鯖を食べたいとマスオが言ったことを思い出して鯖を買う。ナンノコッチャ。
ちょっとした回想カット。カツオワカメタラオ3人がプリンを食べている。
居酒屋。座敷席。マスオと波平。
瓶ビールをグラスで。テーブルの緑のものは枝豆?
瓶がそれぞれ座ってる側に1本ずつ置いてある。酌み交わすためなのか、気兼ねなく手酌か。
磯野家。昼間。サザエが、家の掃除をしたマスオをねぎらって瓶ビール、漬け物(なす、かぶ、細長いしょうが、たくわん、その横に同じ形の白いもの)、冷や奴を用意する。
その晩。磯野家。波平とマスオ。晩酌。
お銚子一本をおちょこで。テーブル上には油あげのような色のものと緑のものが皿に。それに各人にひとつずつ小鉢。サザエがお銚子もう一本持ってくる。
マスオのクラス会。瓶ビール。お銚子。何本もテーブルや床に。
その他。
マスオはじゃんけんでチョキを出すのがクセ。マスオのじゃんけん攻略法が明らかになったが、早々に波平に破られる。グー対パー。
夫婦二人だけで食事に行きたいと思ってみたり、「サザエとうちで二人だけかぁ」と洗濯物を干しているサザエを縁側に腰掛けてぼんやり眺めてみたり、若い夫としての目線。
マスオのクラス会のために波平とフネがカツオら子供3人をピクニックか何かに連れて行っている。子供を休日に遊びに連れていってやれないのを義父母に埋め合わせてもらったり、たいへんそうだね。
マスオの同窓生は開業医だったりヨーロッパ勤務だったりと出世している。さすが早稲田大学。
カツオの皮肉に腹を立て追いかけ回すマスオ。原作ネタとはいえ珍しい。
というか城山脚本特有のショートエピソードの詰め込み(通称城山ラッシュ)により、マスオの性格が不気味なほどに分裂してる。精神的に病みかけてる人っぽいんだよね。元来の能天気さもかえってそれを強調してしまってる。
▽タマの夕焼け空
作品No.7324
脚本 雪室俊一
演出 長友孝和
作画監督 西阪晃子
磯野家。夜。波平とマスオの夕飯前の晩酌。子供3人とタマも同席。
瓶ビールをグラスで。小皿に茶色いもの。
ノリスケ宅。タイコとサザエ、タラオがソファーに座っている。
大人二人はティーカップ、タラオはガラスコップにオレンジジュース。テーブルには茶菓子。
夕方。裏のおじいさん宅。
勝手口の前辺りで、七輪でさんまを二尾焼いている。
舌なめずりしているタマ。
磯野家。夕食。
とんかつ、付け合せのキャベツの千切り、レモン一欠片。テーブルの真ん中に大皿でポテトサラダ。ふたつほど置かれた小鉢に薄緑のもの。味噌汁。白米。
磯野家。夕食。
カツオが七輪で焼いたさんま。大根おろし。テーブルの真ん中に大皿で煮物らしきもの。ふたつほど置かれた小鉢に薄緑のもの。味噌汁。白米。
ノリスケ合流後にフネがお銚子二本持ってくる。その詳細は後述。
その他。
カツオ「タマが夕焼けを見てたってことはそれだけ年をとったということだよ」
サザエ「年をとると夕焼けを見るわけ?」
カツオ「だんだんやることがなくなるからね。タマも人間で言うとお父さんと同じくらいの年だよ」
(中略)
カツオ「ぼくたち若者は夕焼けなんて見てる暇はないよ」
あんまりそうは思わないけど、小学生にしてそういった世界観を持ってるのはいいと思う。
カツオ「夕焼けも迷惑してるだろうなぁ」
ワカメ「なんで迷惑してるの?」
カツオ「イクラちゃんとかタマとか、わけのわからない子たちに見られてるからさ」
わけのわからない子たち。
わけのわからない子たち。
タマが顔を洗っている翌日に、午後からとはいえ雨が降った。猫としての仕事を全うしているが磯野家の人間からは気づかれていない。
カツオが七輪でさんまを焼いている途中に雨が降る。傘で必死にガードしながら頑張っているカツオに隣の甚六がビーチパラソルを貸してくれる。
そして伊佐坂宅に行った際に甚六からその話を聞いたノリスケが上がり込んできて、一匹余ったさんまにちゃっかりありつく。
あげくに「これで日本酒でもあれば言うことありません」などと吐かしよったわ。
□次週予告
ナレーションは波平。同窓会に行って一番盛り上がった話題は健康の話だという当たり障り無いもの。
じゃんけんはグー。狙っているのかどうなのか、本編中でマスオの出した手と同じ。
□感想
名曲喫茶で始まりツタで終わる一本目、マスオのモノローグ過多な二本目、時々思い出したようにあるタマメイン回の三本目と粒ぞろいの週だった。
食べ物も多かったし、飲酒のシーンも平均以上じゃないかなー。どんだけ飲んでるのこいつら。